皆様はオープンカーに乗ったことはありますか?
オープンカーとは一般に屋根が開くクルマを指します。
街中でもオープンカーを見ること自体が珍しいですね。乗るとなると尚更、珍しいかと思います。
2021年現在、新車販売されている国産車のオープンカーはレクサス LC500コンバーチブル、光岡 ヒミコ、ダイハツ コペン、マツダ ロードスター(MX-5)です。オープンカーは車種がかなり少ないですね。輸入車であれば選択肢が増えますが、それでも限られていますね。
オープンカーというと派手でお金持ちが乗っているイメージがあり、自分には縁がないけど、どんな乗り心地なのか気になるという方もいるかと思います。
今回は、そんなオープンカーの魅力・デメリットについて紹介していきます。
オープンカーには種類があります。
屋根の種類は2つあり、ソフトトップとハードトップがあります。
ソフトトップは布やビニールでできており、軽量で収納時にコンパクトに収まります。その反面、遮熱性や防音性が低く、劣化が早いためメンテナンスに費用がかかります。また、帆を裂かれるなどセキュリティ面に不安があります。
ハードトップは金属や樹脂でできており、クローズ時は一見、オープンカーに見えません。なのでセキュリティ面でも安心です。また、ソフトトップより遮熱性や防音性が高く快適性はありますが、屋根の重量が重く、収納時にスペースを要します。
また、オープンカーの呼び方にはロードスター、カブリオレ、スパイダー、コンバーチブルなどがありますが、呼び方によって形状の違いはありません。
オープンカーの魅力とは
開放感
オープンカー最大の魅力といえば開放感です。
クルマに屋根がないので空が全方位に広がります。澄んだ青空から流れ行く雲、夜には満点の星空を視界に入れながらドライブをすることが出来ます。
また、街を走ればビルや歩道橋や街灯、山を走れば木々を見上げることができます。車道からは徒歩の時とは違った見え方をするので新たな発見があります。
天井がガラス張りのクルマやサンルーフ付きのクルマでも空を見上げることが出来ますが、開放感はオープンカーには及びません。
風を感じられる
走行時に風を感じることが出来ます。風を感じたいなら窓を開ければいいのでは?と思いがちですが、窓からただ入ってくる風ではなく、オープンカーではバイクや自転車で感じられるような風を感じられます。流れる風を切って走れます。
また、空気を直に感じられます。山の澄んだ空気から海岸沿いの潮風を感じられます。飲食店の前を通るといい匂いがしますね。特に焼肉屋さんや焼き鳥屋さんの前を通るとお腹が鳴りますね。しかし、直管マフラーの排気ガスや農道の肥料、野焼きの匂いは勘弁して欲しいところですが・・・。
冬場は寒いと思われがちですが冬の晴れ間こそ最高のオープンカー日和です。多くの車種にはシートヒーターがついており、背中がかなり暖かくなります。上半身に当たる風は冷たいですが、冷たい風が気持ち良く感じます。例えるなら露天風呂に浸かっている感覚です。
目立つ
オープンカーは目立ちますね。街の中でも一際存在感があります。
オープンカーやオープンカーに乗っている人はカッコ良く見えますね。
ちょっぴり恥ずかしいかもしれませんが人々の注目を集めることができ、自身が特別な存在になれます。
目立つので模範となる運転をする必要がありますが、安全運転をすることが出来ますね。
魅力いっぱいのオープンカーですが、デメリットもあります。
不便・不快
オープンカーの多くは2ドアの2シーターで後部座席があってもかなり大人が座るには狭いです。また、トランクも狭く荷物があまり乗りません。1人か2人でドライブを楽しむクルマと割り切れば問題はありません。
また、オープンカーは車内が狭く、乗り心地はお世辞にもいいとは言えません。オープンカーの帆からの騒音や異音や雨漏れといった問題がつきものです。
気候
オープンカーには気候的な問題も生じます。雨の日は帆を閉じれば走行には問題ありません。春は心地良い季節ですが花粉の厄介な季節ですね。また、夏の日差しは暑いので晴れた真夏に帆を開けるのはおすすめできません。
風の巻き込み
風の巻き込みにより、髪が乱れる心配がありますが、最新のオープンカーであれば、風の巻き込みはかなり軽減されています。ただ、多少の風はあるので髪の長い女性には不評ですね。
帆の開閉
帆の開閉が面倒で閉じたままの方も多くいますが、ボタン1つで自動で屋根が開閉するオープンカーもあります。ボタンを押すだけなら簡単で信号待ちの少しの時間で屋根を開閉できますね。また、突然の雨でも安心ですね。
セキュリティ
特にソフトトップではセキュリティ面が不安ですね。カッターで帆を切り裂かれるイタズラや車上荒らしなどに会う確率が高いので車内に物を残さず、人通りの多い安全な場所に駐車する必要があります。
費用
オープンカーに乗りたいけど所有するには費用がかかりますね。
たまにしか乗らないセカンドカーとして所有するとメンテナンスに税金や保険料の負担が大きくなりますね。
オープンカーに乗りたい時にレンタルする方法もあります。レンタカーであれば借りる手間はありますが、費用を抑えることができます。
オープンカーは普段使いには不向きですね。だからこそ特別な非日常の移動空間を味わうことができます。オープンカーにはデメリットも多くありますが、デメリットを上回る魅力や楽しさがあります。
皆様も是非一度、オープンカーで非日常感と開放感を堪能してみてはいかがでしょうか。