私は先日、フォルクスワーゲン イオスに試乗しました。
フォルクスワーゲン イオスがどのようなクルマなのか、私の感想と共に紹介します。
フォルクスワーゲン イオスとは
フォルクスワーゲン イオスは、ドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲンが製造・販売した4人乗りのクーペカブリオレです。2006年に欧州で発売され、日本では同年から販売が開始されました。生産は2015年まで行われ、後継車は設定されていません。
車名の”Eos”(イオス)は、ギリシャ神話の暁の女神エオスに由来しています。オープンカーらしい爽やかなイメージを表現したネーミングです。
製造はポルトガル・パルメラ工場で一貫して行われ、世界各国へ輸出されました。
イオスの最大の特徴は、5分割電動リトラクタブルハードトップを採用している点です。金属製ルーフが電動で約25秒で開閉し、クーペ、サンルーフ付きクーペ、オープンカーの3つのスタイルを1台で楽しめます。また、ルーフにはガラスサンルーフが組み込まれており、屋根を開けなくても開放感を味わえる珍しい構造となっています。
車体は当時の5代目ゴルフやジェッタと共通のプラットフォーム(PQ35)を採用しており、前輪駆動レイアウトです。オープンカーでありながら、ゴルフ譲りの扱いやすい運転性能と快適性を備えています。
エンジンは地域によって異なりますが、日本仕様では主に2.0L直列4気筒ターボ(TSI)が搭載され、最高出力約200馬力、6速DSG(デュアルクラッチトランスミッション)と組み合わされました。欧州では1.4L TSI、2.0L TDIディーゼル、3.2L V6など多彩なエンジンも設定されていました。
2011年にはフロントデザインを中心としたマイナーチェンジが行われ、当時のフォルクスワーゲン共通デザインに刷新されました。内外装の質感向上や装備の充実も図られています。
以下が今回試乗したフォルクスワーゲン イオスのスペックです。
| 販売時期 | 2006年〜2009年 |
| 形式 | ABA-1FBUB |
| エンジン | BUB |
| エンジン形状 | V型6気筒DOHC自然吸気 |
| 過給機 | なし |
| 排気量 | 3188cc |
| 最大出力 | 250ps@6300rpm |
| 最大トルク | 32.6kgf・m@2500rpm〜3000rpm |
| 使用燃料 | 無鉛プレミアム |
| 燃料タンク | 55ℓ |
| 燃費 | 10.4km/ℓ |
| トランスミッション | 6速DCT |
| 駆動方式 | FF |
| タイヤサイズ | 235/45R17 |
| ハンドル位置 | 右 |
| 乗車定員 | 4名 |
| 全長×全幅×全高 | 4410mm×1790mm×1435mm |
| 車両重量 | 1640kg |
| 最小回転半径 | 5.1m |
| 価格 | 505万円〜 |
外観
フロントは、フォルクスワーゲンのハッチバックをそのままオープンカーにしたようなデザインです。
フロントガラスより奥は水平基調になっており、シームレスに真っ直ぐ伸びています。

リアです。
優雅さを演出している、リアからのフォルムは速さよりも高級感と大人の余裕を醸し出しています。
給油口は右側にあります。

ハードトップを閉じると、こんな感じです。
ツートンカラーのクーペになります。

シンプルな多スポークホイールが装着されています。
スポーティさより、高級感のあるホイールです。
タイヤサイズは235/45R17。
ブレーキは片押しキャリパー。

内装
ザ2000年代の雰囲気を持った内装です。
メーター類は見やすい針式アナログメーターに必要な情報を映し出すデジタル液晶が組み合わされています。
シンプルながらも、革シートやウッド調パネルなど、高級感を演出しています。
むしろ、最近のごちゃごちゃしたり、安っぽい合皮の内装より、こちらの内装が好きな方が多いのではないでしょうか。

リアシートは、決して広くはありませんが、一応座れる広さがあります。
そう、決して広くはありませんが…。

トランクです。
ハードトップのルーフを格納するので、ハッキリ言って狭いです。
ですが、機内持ち込み程度のスーツケースなら入ります。

エンジン
3.2ℓ狭角V6DOHCエンジンが搭載されています。
プラグの配置が直6にも見える不思議な形状です。これにより、直4並のコンパクトさを実現しています。
そんなBUBエンジンは、フォルクスワーゲン ゴルフR32やアウディTT3.2と同じエンジンです。
スペックは、最大出力が250ps@6300rpm、最大トルクが32.6kgf・m@2500rpm〜3000rpm。

運転してみて

ドアは欧州車特有の重いドアです。
シートはゆったりとした革シートで大柄な欧米人も余裕の座り心地です。
電動で上下左右リクライニングと幅広く対応しています。
視界はボンネットが見えませんが、ノーズはそこまで長くないので、問題はありません。横の視界は広く、リアの視界は可もなく不可もないレベルです。斜め後ろは少々厳しいです。(クローズ時)
右ハンドルでもペダルの位置に不自然さはありません。ただ、ブレーキペダルが少々高いと感じます。
アクセルを踏み発進させます。発進時に少しショックがあります。
低速域からしっかりトルクがあり、アクセルを強く踏むと不意にホイルスピンします。トラクションが弱いのかな?と思いました。
3.2ℓBUBエンジンはレブまで気持ちよく回り、トラクションが効くととてもパワフルで速いです。
車内の静粛性は皆無に等しいです。何処からかカタカタと音が出続けています。エンジンを高回転まで回すと勇ましいV6?直6?不思議なエンジンサウンドが聞こえてくきます。低速域では静かなエンジンです。
ギアはシフトアップが早く、高めに入れられています。
オート変速では、シフトショックはほぼありません。パドルシフトによるシフトチェンジは電光石火の如く速く、一気に2速落とすと変速ショックが発生します。
サスペンションはドイツ車特有の硬さを持ち合わせています。段差では跳ねますが、極端な硬さではありません。
コーナリングは、普通に曲がりますが、もう少し勢いをつけるとアンダーが出そうな予感がします。
ブレーキペダルは柔らかな遊び部分とその奥の硬い部分があり、柔らかい部分では緩く効き、奥の硬いところでガッツリと効きます。コントロールしやすく、効きも十分あります。

