私は先日、ボルボXC60に試乗しました。
ボルボXC60がどのようなクルマなのか、私の感想と共に紹介します。
ボルボXC60とは
ボルボXC60プラグインハイブリッドは、スウェーデンの自動車メーカーであるボルボが推進してきた電動化戦略の中核モデルとして誕生しました。
XC60自体は2008年に初代が登場したミッドサイズSUVで、都市部で扱いやすいサイズと高い安全性能により、世界的なヒットモデルとなりました。その後、ボルボは環境規制の強化や電動化需要の高まりを背景に、内燃機関だけに依存しないパワートレインの開発を本格化させます。特に2010年代後半に入ると、「すべてのモデルに電動化仕様を設定する」という方針を打ち出し、プラグインハイブリッドを主力技術のひとつとして位置付けました。
その流れの中で、2017年に登場した2代目XC60には早い段階からプラグインハイブリッド仕様が用意されました。2.0ℓ直列4気筒ターボのガソリンエンジンにモーターを組み合わせ、さらに大容量バッテリーを搭載することで、日常域ではEVとして走行しつつ、長距離ではハイブリッドとして効率よく走るというコンセプトが採用されました。これは、完全な電気自動車へ一気に移行するのではなく、「実用性と環境性能の両立」を重視するボルボらしいアプローチでした。
ボルボは2010年に中国のGeely傘下に入り、この体制のもとで研究開発投資が拡大され、電動化技術の進化が加速します。XC60プラグインハイブリッドも改良を重ね、バッテリー容量の増大やモーター出力の向上によってEV走行距離を延ばし、性能と効率の両立を高い次元で実現してきました。
2025年モデルから最上位グレードに当たるプラグインハイブリッドに「ウルトラ」という名称が与えられました。
日本市場においては、環境意識の高まりや充電インフラの整備が進む中で、高級SUVでありながらEV走行が可能なモデルとして注目を集めています。外部充電により日常の短距離移動を電気のみでまかない、必要に応じてガソリンエンジンを併用するという柔軟性は、都市部ユーザーとの相性が良い点も評価されています。
そんなXC60プラグインハイブリッドは、ボルボの「電動化への移行期を支える現実的な選択肢」として開発・進化してきたモデルであり、安全性、環境性能、プレミアム性を同時に追求するブランド戦略を象徴する存在となっています。
以下が私が試乗したボルボXC60のスペックです。
| 販売時期 | 2025年〜 |
| 形式 | 5LA-UB420XCP2A |
| エンジン形式 | B420 |
| エンジン形状 | 直列4気筒ターボ+モーター |
| 排気量 | 1968cc |
| 最大出力 | 253ps@5500rpm |
| 最大トルク | 35.7kgf・m@2500rpm〜5000rpm |
| 過給機 | ターボ |
| 使用燃料 | 無鉛プレミアム |
| 燃料タンク | 71ℓ |
| 燃費(WLTC) | 14.3km/ℓ |
| トランスミッション | 8AT |
| 駆動方式 | 4WD |
| タイヤサイズ | 255/40R21 |
| ハンドル位置 | 右 |
| 乗車定員 | 5名 |
| 全長×全幅×全高 | 4310mm×1915mmx1660mm |
| 車重 | 2180kg |
| 最小回転半径 | 5.7m |
| 価格 | 1029万円 |
外観
剛健堅牢なボルボのイメージとは異なり、最近のボルボは都会的なシティSUVなデザインをしています。
私もボルボといえば、四角いイメージがありましたが、イマドキのボルボは、シャープさと適度なゴツさのバランスが取れています。
全長4310mm×全幅1915mmx全高1660mmと横幅が大きい以外は扱いやすいサイズかと思います。(全幅のインスレがすごい・・・。)
給油口は右側です。

テールランプの形状やリアハッチあたりのデザインは、昔ながらのボルボを感じられるデザインです。
けれども都会的な印象を与えてくれます。左前に給電口があります。

タイヤサイズは、255/40R21。
ダイヤモンドカットとピアノブラックを織り交ぜた複雑で美しい21インチホイールを纏っています。

内装
前席です。
昔のボタンだらけの内装から縦型ディスプレイを搭載した内装へと移行しました。
特段に目を引くポイントがウッドパーツで、本物の木材が使用されています。本物のウッドは一層、高級感を演出してくれます。

後部座席です。
5人乗りですが、4名なら快適に乗車できます。真ん中の席に人権なんてありません。

運転してみて
ドアが超重厚感。この辺りは、さすがボルボといえます。
アイポイントが高く、視界が広いです。
シートは大柄ですが、調整域は広いです。
EVモードでの走り出しがとっても軽いです。引っ掛かりがないというか、スムーズです。下手な軽自動車よりも走り出しが軽い。最近乗ったクルマの中では最軽量級。
トルクがあり、力強い走りです。EVからガソリンモードへの切り替え時にイヤな音や振動がなく、少し鈍感な方なら気づかないレベルです。多少の音はありますが、ガソリンモードでも静かです。
静粛性が非常に高く、スピーカーの音が良いので、まるで車内はシネマのような立体感のある音響を楽しめます。
オプションのエアサスで、非常に乗り心地が良いです。欧州車特有の硬さがありません。
コーナリングは、少し急旋回が苦手かな?レベルで、そこまで気にする程ではない。
ハンドルはとても軽く疲れにくい印象です。
ブレーキペダルは、バネみたいな踏み心地で、ブレーキの効きは、踏み出しがやや甘め。そらからしっかり効くタイプです。
とにかく車体が硬い印象。中国製?そんなことがどうでも良くなるぐらい安全性と快適性のある、イマドキのボルボです。


