皆様は中国車についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
そもそも、中国に自動車メーカーが存在していることすら知らないという方もいるかと思いますが、中国には把握しきれない程の多くの自動車メーカーが存在します。
実は、既に中国車は日本へ輸出されており、ナンバープレートが付けられた中国車が日本国内の公道を走行しています。
無名の中国車と聞くと「壊れやすい」「危ない」「パクリデザイン」といったイメージを抱く方も多くいるかと思います。
多くの方が中国車に対してあまり良いイメージを持たれていないと思いますが、そんな中国車が近い将来普及する可能性を帯びています。
なぜ、中国車が普及すると考えるのか?中国車が普及するかもしれない3つの理由を紹介していきます。
以下の内容は全て筆者の憶測です。
品質・性能
実は近年、急速に中国車の技術力が向上し、品質や性能が高くなっています。なぜ、中国車の品質や性能が向上しているのか?
中国は世界最大の自動車マーケットです。なので多くの自動車メーカーは中国で積極的に販売したいと考えます。しかし、中国では輸入車に高額な関税がかけられています。なので、多くの自動車メーカーは中国国内でクルマを生産し販売たいと考えます。ただ、中国でクルマを製造する場合、合弁会社を設立する必要があり、中国企業に生産技術やノウハウを渡すことになります。
大手自動車メーカーが何十年とかけて培ってきた技術やノウハウを簡単に手に入れた中国の企業や技術者が独立し、それらの技術やノウハウを駆使しクルマ生産すれば大手自動車メーカーのクルマと遜色ないクルマを製造することができます。
中国車はパクりデザインというイメージもあり、ヨーロッパの高級車と瓜二つなデザインのクルマも多く存在します。しかし、最近ではオリジナルデザインのクルマも多く登場し、未来的でかっこいいと思わせるクルマも販売されています。(全体的にグリルが大きいのが中国車の特徴ですね。)
価格
現在、クルマの販売は「低価格帯」と「高価格帯」の二極化が進んでいます。高級車を求める多くの方はヨーロッパ車を選び、中国車を選ぶ方は少数です。(中国の特に高級車は車格の割にエンジンが小さく馬力が低い傾向があります。)一方で、低価格車を求める方は、「とにかく安ければ何でもいい」と考え、自動車メーカーや自動車メーカーの国籍を気にする方は少数です。
なので、価格が安い中国車の存在は低価格帯の自動車メーカーにとっては脅威です。なぜ、中国車は安いのか?その理由は2つあります。まずは、中国では都市部と農村部では格差が大きく、農村部では安い人件費でクルマを製造することができます。そして、電気自動車の製造では、バッテリーなどに使われるレアメタルやレアアースなどの資源を自国で採掘できる為、クルマの販売価格を安くすることができます。
また、中国ではレアメタルやレアアースといった資源の輸出も行われていますが、資源の輸出価格を吊り上げられるとバッテリー価格が上昇し、それに伴い車両価格も高騰します。コンパクトカーやシティコミューターといった低価格帯電気自動車が高騰すると安い中国車を選ぶ人が増えます。
物価が上昇し、実質所得が減少している現在の日本では安さを追求する傾向があります。なので、いずれ高級車はヨーロッパ製、安価なクルマは中国製に置き換わり、「壊れにくく使いやすい」の高品質が売りの日本車が、価格や品質で中国車に負けると日本車の存在場所が失われます。
中国製品への抵抗の薄れ
かつてMade in Chinaといえば安かろう悪かろうの象徴でしたが、品質が向上し今現在では身の回りにある多くの製品が中国製かと思います。
かつてテレビや携帯電話は日本製がほとんどでしたが、現在では中国製が多く占めます。今、皆様が当ブログを閲覧するのに使用しているそのiPhoneの多くが中国製です。私たちは日常的に中国製品を使用していますので、中国製に対して抵抗が薄れているかと思います。
しかし、多くの日本人は中国車と聞いて敬遠するかと思います。だが、興味本位で購入した方の「安くて壊れない」「意外と使いやすい」といった評判が広がると近所で中国車に乗る方も現れることでしょう。多くの方が中国車に乗り始めるとスマートフォンに抵抗があった方がガラケーからスマートフォンに変えスマートフォンが普及した時のように次第に中国車が普及するのではないかと思います。
ハイブリッドが得意で電気自動車で遅れている日本の自動車メーカーにとってガソリンエンジンの締め付けによる電気自動車の普及も不利な状況になります。
未来のことは誰にもわかりませんが、魅力ある日本車が街を走り続けてほしいですね。