秋の季節は気温が良く、春とは違いスギ花粉やヒノキ花粉もないので、晴れた日には屋外レジャーなどの行楽へお出かけしたくなる季節ですね。
特に秋ならではのお出かけスポットといえば、紅葉狩りです。黄色や赤色に染まる山々はとても綺麗です。
紅葉狩りをするために山へお出かけとなると電車やバスでは不便な場所だったり、秘境のスポットへ行く場合、公共交通機関がない場所もありますので、多くの方は紅葉狩りへ行く交通手段に自家用車やレンタカーを選ばれてお出かけされるかと思います。
実は、紅葉シーズンの峠道ではクルマ事故が、いつも以上に多発します。
なぜ、紅葉シーズンでは事故が多発するのか?対策方法と共に紹介していきます。
紅葉シーズンの峠道では、落ち葉が原因でスリップ事故が多く発生します。
数枚程度の落ち葉であれば、特に気にする必要はありませんが、絨毯の如く、落ち葉が大量に散乱している場合は気をつける必要があります。
葉にはワックスのような油分を含むクチクラ層という層があり、路面に散乱した落ち葉が踏み固められたり、雨で葉が濡れるとクチクラ層から油分が葉の表面へ浮き出ます。
このクチクラ層から出た葉の油分が原因でスリップ事故が多く発生しています。
オイルは機械等の潤滑に使用される程なので非常に滑りやすいです。葉の油分が出た路面は、オイルが撒かれた路面と同じくらい滑りやすく、その滑りやすさは凍結路や積雪路に匹敵するともいわれています。
なので、落ち葉が多く散乱している場所では、いつも以上に速度を落とし、前方車との車間距離を開け、急発進・急ハンドル・急ブレーキといった急のつく動作は極力、行わないようにしましょう。
特に、イチョウの葉やツバキの葉は他の葉より油分が多く含まれており、少量の落ち葉でも滑りやすくなっていますので、イチョウの木やツバキの木が近くにある場所では、一層に慎重な運転が求められます。
もちろん、滑りやすくなるのはクルマだけでなく、自転車やバイクといった二輪車の運転時やクルマを降りて歩道を歩く時も非常に滑りやすく、転倒の恐れがあるので十分に気をつける必要があります。
紅葉シーズンの峠道では葉から出た油分によって雪道のような滑りやすさがありますので、いつも以上に慎重な運転で紅葉狩りへ出かけましょう。