昨今、自動車は100年に1度の変革期を迎えており、大きく変わろうとしています。
特に電動車と呼ばれるモーターを搭載した自動車が普及しており、ガソリン車(ICE)を上回ったというデータもあるほどです。
もちろん、100%電気自動車であるBEVも販売を伸ばしており、特に環境意識の高い欧州や世界最大の自動車マーケットである中国でのシェアを拡大させています。
そんな中で、ウルトララグジュアリーと呼ばれる、高級車やハイパフォーマンスカーの電気自動車が売れていないとのことです。
電気自動車に搭載されているモーターは瞬時に最大トルクが発生するため、ガソリン車よりも加速性能に優れる傾向があります。
なせ、ウルトララグジュアリーと呼ばれる高級車やハイパフォーマンスカーの電気自動車が売れていないのかを紹介します。

そもそも、電気自動車は「環境に優しい」「ランニングコストが低い」といった特徴があります。そして、環境とお財布に優しい一方で、「航続距離が短い」「充電に時間がかかる」「充電スポットが限られている」といった不便を強いられるクルマでもあります。
なので電気自動車は日常的に使用されるクルマと相性が良く普及しているのではと思われます。更に安価な低出力なガソリンエンジンは非力で加速に難がありますが、電気自動車のモーターなら巡航速度までスムーズな加速ができるポイントも魅力です。また、エンジンを搭載していないので、静かで3気筒の不快な振動もないという副次的な魅力があります。

一方のウルトララグジュアリーと呼ばれるクルマは、普段乗りされることは稀で、ここぞという場面で使用されます。いうならば移動手段というより、クルマに乗ることが目的とされています。
なので、ランニングコストや環境性能は重要視されていません。
そして、性能面ですが、スーパーカーといえば圧倒的な速さを誇っていましたが、最近では0-100km/hを3秒台で加速する電気自動車のミニバンが中国から発売されています。かつてはスーパーカーの特権的な加速も電気自動車の前では意味がなく、速さによる優位性は失われています。
よってスペックより、運転のフィーリング(クルマとの対話)を重視する傾向が見られるようになりました。運転のフィーリングで重要なのが「ガソリンエンジン」とです。ほとんどのメーカーの電気自動車は無機質で似たり寄ったりですが、エンジンは様々な種類があり、音や振動などクルマと対話することができます。さらなるフィーリングを求める際にはマニュアルトランスミッションという選択肢があり、マニュアル車にはハイブリッド非搭載のガソリンエンジンが必須となります。
そんな運転フィーリングを求めるため、ウルトララグジュアリーではガソリン車回帰現象が発生しているのです。なのでランボルギーニは電気自動車の発売を中止するなどの対応が取られていたり、フェラーリはバイワイヤ式のマニュアルトランスミッションを搭載したモデルを発売しています。

ただ、少し前にフェラーリが初の電気自動車である「ルーチェ」を発表し批判が殺到。株価が下がるなど波乱を巻き起こしました。これの面白い部分が電気自動車である批判がなく、デザインに対する批判が多かったことです。本当に売れるの?と思いきや、今年の生産分は完売しているとかなんとかです。
また、ベントレーから「トルカル」という電気自動車が発表されました。爆売れするのかコケるのか注視したいところです。あのシルクのような乗り心地といわれているロールスロイスの電気自動車ですら売れなくなっているといわれています。(やはりモーターよりV12エンジンの方がいいみたいです)
ハイパーカーの電気自動車を発売したリマックの創設者であるメイト・リマック氏が「EVはクールじゃない、誰もエレクトリックハイパーカーを欲しがらないだろう」と発言するほどです。
そんな中で自信たっぷりに新型ロードスターを発表するテスラの動向も気になるこの頃です。

