400R超えのスカイライン!日産 スカイラインnismo試乗記

自動車情報

私は先日、日産 スカイライン nismoに試乗してきました。

日産 スカイラインnismoがどのようなクルマなのか私の感想と共に紹介します。

日産 スカイラインnismoとは

日産 スカイラインnismoは日産自動車が製造・販売するセダンです。

スカイラインは合併前のプリンス自動車が1957年に発売し日産自動車に合併した2023年現在でも13代目のスカイラインが販売され、プリンス自動車時代から唯一販売されているクルマです。

2023年に販売されている現行の13代目のスカイライン(V37)は2013年に発表され、2014年より発売されました。インフィニティのエンブレムが装着され、エンジンはVQ37VHRまたはダイムラー製の2ℓターボエンジンが搭載されました。2019年にビッグマイナーチェンジがあり、日産のエンブレムに変更されるなど外観や3ℓツインターボエンジンのVR30DDTTが搭載されるなど、フルモデルチェンジ並みに大きく変更されました。

スカイラインnismoは2023年9月に1000台限定で発売された究極のスカイラインです。エンジンはVR30DDTTにnismoチューンが施され最大出力は420ps、最大トルクは56.1kgf・mに強化されています。またエンジン以外にもnismo専用の強化パーツが使用されており、外装・内装もnismo専用となっています。

以下が今回試乗した日産 スカイラインnismoのスペックです。

販売時期2023年〜
形式5BA-RV37
エンジンVR30DDTT
排気量2997cc
最大出力420ps@6400rpm
最大トルク56.1kgf・m@2800rpm〜4400rpm
過給器ツインターボ
使用燃料無鉛プレミアム
燃料タンク80ℓ
トランスミッション7AT
駆動方式FR
タイヤサイズフロント 245/40R19
リア 265/35R19
ハンドル位置
乗車定員5名
全長×全幅×全高4835mm×1820mm×1440mm
車両重量1740kg
最小回転半径5.6m
価格847万円〜

外観

ステルスグレーのボディーカラーは戦闘機のようなカッコよさと機敏さを感じさせます。

基本的なデザインは2019年のマイナーチェンジ後のV37スカイライン同様ですが、nismo仕様に一部変更されている他、下部のレッドのラインがnismoであることを強調させています。

最近の国産車の例に漏れずタイヤが外に出て、ツラが決まっています。

ピアノブラックで高級感を演出していますが、レッドラインとカーボンリアスポイラーと2本だしマフラーが速いクルマである事を隠し切れていません。

リアフォグランプ上にnismoのエンブレムをさり気なくアピールしています。

給油口は右側です。

タイヤはダンロップ製、フロント 245/40R19、リア 265/35R19とスペックの割には細めです。

ホイールはシンプルなブラックのエンケイ製の多スポークホイールです。

ブレーキは曙製フロント4ポッド、リア2ポッドの対向ピストンブレーキです。

フェンダーのGTのエンブレムがさりげなくオシャレなワンポイントです。

内装

前席です。囲まれ感の強い、コックピットのような運転席です。

ステアリングのセンターマークがスポーティかつnismoの息吹を感じさせます。

カーナビは現代の基準からすると小さく思えますが、運転を楽しむのにiPadのようなカーナビは不必要ですね。

カーナビ下のディスプレイはタッチ式の操作パネルとなっており、高級セダンであることを認識させられます。

1000台限定のスカイラインnismoにはシリアルナンバーが表記されています。

リアシートは、至って普通のセダンといった具合です。

エンジン

エンジンはnismoチューンされたVR30DDTTが鎮座しています。

最大出力は420ps@6400rpm、最大トルクは56.1kgf・m@2200rpm〜4400rpmと400Rに搭載されているVR30DDTTの405ps、48.4kgf・mから性能が向上しています。

エンジンカバーがnismoらしくレッドで塗装して欲しいと思いました。

スカイライン全般ですが、フェアレディZにはあるタワーバーが付いていません。

運転してみて

ボンネットが沈み込んでいる為、視界が非常に良いです。

nismoのロゴ入りレカロのセミバケットシートはホールド性に優れており、激しいコーナリングでも運転姿勢を崩しにくいです。ただ、私には少々サイズが大きく感じ、隙間が生じました。

ボディサイズが全長4835mm×全幅1820mm×全高1440mmと最近の肥えたクルマと比較するとコンパクトで狭い道での取り回しも難がありません。

走り出しはスムーズでシフトの変速ショックを感じさせません。

ブーストが効くタイミングが分からない、大排気量自然吸気エンジンのような加速をし、最大トルク56.1kgf・mを2200rpmの低回転から発生させ猛烈な加速で、あっという間に制限速度に達します。

騒音規制が厳しい昨今、音量こそ大きい訳ではありませんが、乾いた心地良いサウンドを奏でてくれます。

トランスミッションも優秀で適切なギアにシフトチェンジされています。また、パドルシフトによるシフトダウンもラグが非常に少なく、ストレスなく任意のシフトチェンジが行えます。

サスペンションは街乗りに適しており、乗り心地は良いですが、スポーツモードに入れると豹変し、硬くハネます。

ステアリングは適度に軽く操舵性は良好で、ブレーキのタッチに違和感がなく効きも十分です。

日産 スカイラインnismoは420馬力にチューニングされたVR30DDTT搭載の日常使用できる最強のスカイラインです。