皆様はハイブリッド車というものをご存知でしょうか。
なんとなく聞いたことがある、燃費が良く環境に優しいといった意見があるかと思います。
ハイブリッド車を簡単に説明しますと、エンジンとモーターを組み合わせたパワートレインを持ったクルマです。
ハイブリッド車の特徴としましては
エンジンは発進から加速時に多くのガソリンを消費します。特にストップゴーが多い日本の道路ではモーターを使うことによりエンジンの稼働が抑えられ燃費が向上します。
また、始動から最高出力が出るモーターの高いトルクはガソリン車には無い乗り味があります。
ここ数年で道路を走る多くのクルマがハイブリッド車になりました。トヨタ自動車がハイブリッドの特許を無償開放している為、多くのメーカーから様々な車種のハイブリッド車が発売されています。
知人がハイブリッド車に乗り換えて燃費が良いという話を聞き、自分もハイブリッド車が欲しいなと思ったとき、ストロングハイブリッド、マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッドなど多くの種類があり何が違うのか分からないという方もいるかと思います。
なので、今回はハイブリッド車の種類について紹介していきます。
そもそもハイブリッドという言葉の意味は異なる種類の掛け合わせです。車の世界ではガソリンエンジンとモーターになります。
ストロングハイブリッド
ストロングハイブリッド車がいわゆる一般的なハイブリッド車です。
エンジンとモーターを組み合わせたパワートレインで、エンジンをとモーターの両方を動力源にしてクルマを動かします。
エンジンがメイン動力源でモーターはエンジンをアシストする役割を持っています。
また、アクセルをあまり踏まない低速走行や下り坂での走行などの条件下ではエンジンを稼働しないEVモードで走行することが可能です。
モーター駆動用のバッテリーはエンジンの余力及び回生ブレーキによって充電されます。バッテリー残量が少ない時はエンジンが起動し続けます。
マイルドハイブリッド
ストロングハイブリッドと同じくエンジンがメイン動力でモーターによるアシストでクルマを動かしますが、マイルドハイブリッドではEV走行ができません。
2021年9月現在、発売されているハイブリッドシステム搭載の軽自動車のほとんどがマイルドハイブリッド車です。
マイルドハイブリッド車も電動車の扱いになります。
プラグインハイブリッド(PHEV)
プラグインハイブリッド車の特徴は家庭用コンセントからバッテリーを充電することができ、その電力で数十kmの距離ならエンジンを稼働させないEV走行をすることができます。
職場が近い場合や買い物・通院など近所であればエンジンを起動することなく移動することができます。長距離走行時はバッテリーが減ればガソリンエンジンを使用し、通常のハイブリッド車として走行します。
近所で乗る時は電気自動車としての顔を持ち、遠出の時はガソリン車の顔を持つ、環境性と利便性を兼ね備えた理想的なクルマの形だと私は思います。
しかし、価格が高く、発売されている車種は少ないです。
E-POWER
日産のノートやキックスなどに搭載されているE-POWERもガソリンエンジンとモーターを持つハイブリッド車ですが、ガソリンエンジン自体は動力源とならず、発電のみ行います。ガソリンエンジンで発電された電力を使用し、モーターの動力のみで走行します。
簡単にいいますとガソリンエンジンの発電機を搭載した電気自動車ですね。
e:HEV
ホンダのe:HEVもガソリンエンジンとモーターを搭載したハイブリッド車です。
e:HEVの特徴は走行用モーターと発電用モーターの両方が搭載されていることです。これによってエンジンの稼働時間を短くすることができます。
ハイブリッド車の中では、一番、電気自動車に感覚が近いです。
「環境に優しい」「減税を受けられる」「燃費が良いのでガソリン代が節約できる」「乗り心地が静か」と良い点はありますが車両本体の購入費用が高かったり、バッテリーが高価、バッテリーの劣化が早いなどといったデメリットもあります。
また、トヨタのハイブリッド車には給電機能があり、停電時にも家電が使用できます。
近い将来、ガソリン車を禁止にする宣言をしている国や地域が多くあります。中にはハイブリッド車すら禁止にする国や地域もあります。
まだハイブリッド車に乗ったことがないよと言う方は一度、モーターの力強いトルクと低燃費性能を味わってみてはいかがでしょうか。