私は日産フェアレディZ Z34を仕事から買い物まで、普段使いしている訳ですが、よく周囲の方から優雅そうに乗っていると思われているみたいです。
助手席でお酒を飲みながらドライブしてみたいという方もいるぐらいです。
そんな日産フェアレディZ Z34は優雅に乗れる程、乗り心地は良いと思われているみたいです。
しかし、私はZ34を優雅に乗っているつもりはなく、周囲の方のイメージと乖離があるのではないかと思います。
なので今回は、日産フェアレディZ Z34オーナーの私が独断と偏見でZ34の乗り心地について紹介します。
車内の居住性
日産フェアレディZ Z34のメインマーケットは北米なので、大柄な欧米人でも乗れるような設計となっています。なので、窮屈な姿勢で乗らなければいけない訳ではありません。
ただ、2シーターのスポーツカーなので、車内は決して広くはありません。
助手席はシートと床との高さが低くローチェアに座っているような感覚です。シートを倒さなければ足を伸ばすことは可能です。(足が長いと多少、狭く感じるかも知れませんが。)
シートの硬さはバランスが良く、長時間の運転でもお尻が痛くなることはありません。(1日で1350km運転したことがありますが、大丈夫でした。)シートの大きさは欧米人でも座れるほどなので、問題ありませんが、体格が小さいとサイドサポートに隙間が生じるので、ホールド性が弱く感じます。
装備
日産フェアレディZ Z34には4種類のグレードがあります。
ベースグレード、バージョンS、バージョンT、バージョンSTの4種類です。
グレードの違いを簡単に説明しますと、バージョンSは走行性能にフォーカスしたグレードで、タイヤとホイールが19インチとなり、曙製対向ピストンブレーキが装備されます。バージョンTは快適性能にフォーカスしたグレードで本革シート、シート位置電動調整、ヒートシーター、BOSEスピーカーが搭載されます。バージョンSTはバージョンSとバージョンTを足したグレードです。
私のZ34はバージョンSなので、快適装備に乏しいですが、不満はありません。
純正カーナビには、CD、Bluetoothオーディオ、AM FMラジオ、フルセグTVと最低限のエンタメ機能が搭載されています。
車内が広くない為、エアコンの効きに不満はありません。
収納はグローブボックス、運転席後ろに収納、左右のドアポケット、センターコンソールの小物入れがあります。
左右ドアポケットに500mlのペットボトルが入る大きさのドリンクホルダーがありますが、少し斜めになっています。(フタ必須)センターコンソールにもドリンクホルダーがありますが、右ハンドル車の場合、シフトチェンジ時に腕と干渉します。(Z34の最大の不満ポイント)
静粛性
Z34の車内はうるさいです。
社外マフラーを装着しているから、うるさいのでは?と思われがちですが、実は、純正マフラーはかなり静かです。
車内がうるさい最大の要因は、軽量化の為にタイヤハウスの遮音材が省かれている為、タイヤからのロードノイズで車内がうるさいく感じます。
バージョンS、バージョンSTの場合、フロント245/40R19、リア275/35R19という幅広タイヤとスポーツタイヤが組み合わさっていることによって大きなロードノイズが発生しています。
何より、小石を巻き上げた際にカラカラカラカラカラカラと凄い音がします。
足回り硬さ
Z34はスポーツカーなので走行性能を重視している為、サスペンションは硬めです。なので、段差で跳ねたり、ガンッと強い衝撃があります。低扁平のスポーツタイヤなのでゴツゴツした印象も受けます。
伊勢湾岸道を走行する際、道路の繋ぎ目を越える毎にドライブレコーダーの衝撃感知録画が開始されます。
正直なところ、日産フェアレディZ Z34の乗り心地はお世辞にも良いとは言えません。ホンダNBOXの方が10倍乗り心地は良いと感じます。
ドライビングフィールを楽しむクルマなので快適性が多少、損なわれても仕方ない部分ではあります。
もし、日産フェアレディZ Z34の購入を検討されている方の参考になれば幸いです。