中古車を購入する際、とにかく安くクルマを買いたいと思う方もいるかと思います。
平均的な相場より安く買える中古車があります。
それが修復歴有車、水没車、走行距離不明車です。
なぜ、これらのクルマが安いのか?そして、実際に購入しても問題ないのか疑問に思う方もいるかと思います。
なので、今回は、修復歴有車、水没車、走行距離不明車を購入しても良いのか?紹介していきます。
修復歴有車
修復歴有車とは、クルマの骨格部位を修理したことのあるクルマを指します。なので、クルマのボディを擦って傷がついたので修理をしたという場合は修復歴に該当しません。
骨格部位とは、フレーム、クロスメンバー、インサイドパネル、ピラー、ダッシュパネル、ルーフパネル、フロア、トランクフロアです。これらの部分に溶接等されますと修復歴有車となります。(ネジ止め部を除く)
修復歴有車の懸念されることはクルマが真っ直ぐ走らなかったり、耐久性の低下による安全性の問題があります。
最近では、修理技術の向上により、骨格部位を修理したことが分からない程、元通りになっていますが、全く不安がない訳ではありません。
水没車
水没車とは水害によってフロアまで水に浸かったクルマを指します。
水没車の懸念されることは車内の匂いです。
水害時の水は下水が混ざっており、菌が繁殖して非常に強烈な悪臭を放ちます。そんな水に浸かった車内は、どれほど綺麗に洗浄してもイヤな臭いが残ります。
また、水に弱い電装部品も水没している可能性があり、後から不具合が発生することもあります。
走行距離不明車(改ざん車)
走行距離不明車(改ざん車)とは、クルマのメーターが交換されていたり、意図的にオドメーターを巻き戻しているクルマのことを指します。メーター交換は認証・指定整備工場で行えば走行距離不明車にはなりません。
走行行距離不明車(改ざん車)の懸念されることは、故障です。
クルマは走行距離を重ねる度に消耗品が劣化していきます。なので実際にどの程度の距離を走ったのか素性が分からないクルマは消耗品の寿命が分からず、消耗品が寿命を超えたことに気づかないまま使用し続けてしまい、大きな故障につながります。
消耗品を全て新品にすれば問題ありませんが、費用と手間暇を考えると走行距離の記録がある中古車を購入した方が賢明です。
修復歴有車、水没車、走行距離不明車は基本的にどれもおすすめできません。クルマを買ってすぐに乗れなくなるケースもあり、安物買の銭失いになります。また、売却時に値がつきません。
もし購入される場合は、相当な覚悟が必要です。