皆様は鈴鹿山脈をご存知でしょうか?
鈴鹿山脈とは岐阜県関ヶ原南部から三重県・滋賀県境にまたがる、霊仙山から油日岳までの山脈で、御在所岳や釈迦ヶ岳といった標高1000mを越える山々が存在します。
そんな鈴鹿山脈にはクルマで越えられる峠が4つあります。
主にクルマで三重県や滋賀県の目的地に行く際にどの峠を越えればいいのか、分かりづらいと思います。
なので今回は鈴鹿山脈にある4つの峠を紹介します。
鞍掛峠
鞍掛峠は国道306号線の三重県いなべ市と滋賀県甲良町の境にある峠です。
2012年〜2019年の間のほとんどが災害による通行止めが発生していました。
片側1車線、制限速度40km/hの道路で三重県側は高低差があります。
三重県側にはいなべ市農業公園や鈴養湖があり、滋賀県側には多賀大社や彦根市街があります。
愛知県西部・岐阜県海津市・いなべ市北部〜彦根市間の移動に便利です。
鞍掛峠は12月〜3月の冬季は通行止になります。迂回するには石榑峠が最短です。
石榑峠
石榑峠は国道421号線の三重県いなべ市と滋賀県東近江市の境にある峠です。
かつての石榑峠は、道が狭く坂が急だった為に幅員2mの石の壁を設け、大型車の通行を不可能にしていました。2011年に石榑トンネルが開通したことによって、大幅に時間短縮された他、冬季も通行が可能になり、大型車の通行も可能になりました。とはいえ、今回紹介する鈴鹿山脈にある4つの峠の中で最も道が狭く、対向が困難な場所もあります。(この前、ハイエースが側溝に脱輪していました。)
三重県側には宇賀渓や大安の街があり、滋賀県側には永源寺や八日市の街があります。
菰野町北部・いなべ市南部〜東近江市・近江八幡市間の移動に便利です。
石榑峠は冬季も通行可能ですが、積雪が多いので、冬季に通行する際は滑り止めを用意しましょう。
武平峠
武平峠は国道477号線(鈴鹿スカイライン)の三重県菰野町と滋賀県日野町の境にある峠です。
片側1車線、制限速度40km/hの道路で三重県側は高低差があります。かつては有料道路で夜間通行止めでしたが現在では通行料は無料で夜間も通行できます。
三重県側には湯の山温泉街があり、滋賀県側には野洲ダム湖や蔵王ダムがあります。
菰野町・四日市市〜日野町・甲賀市(土山町)・竜王町間の移動に便利です。
武平峠は12月〜3月の冬季は通行止になります。迂回するには石榑峠か鈴鹿峠が最短になります。
鈴鹿峠
鈴鹿峠は国道1号線の三重県亀山市と滋賀県甲賀市の境にある峠です。
鈴鹿峠バイパスは片側2車線、制限速度50km/hの道路で、坂やカーブが緩やかで今回紹介する鈴鹿山脈の4つの峠の中では最も走りやすいです。ですが、鈴鹿峠バイパスの4.6km区間は異常気象時通行規制区間で連続雨量180ミリで通行止めになります。また、冬季は路面凍結に注意が必要です。
三重県側には関宿があり、滋賀県側には土山の町があります。
鈴鹿市・亀山市〜甲賀市・湖南市・草津市間の移動に便利です。
鈴鹿峠は冬季も通行可能です。
その他
上記の峠以外で鈴鹿山脈を越える方法も紹介します。
国道365号線を北上して関ヶ原へ向かい、国道21号線で彦根へ向かうと鞍掛峠を迂回できます。
鈴鹿峠の北側に安楽峠がありますが、クルマが1台ギリギリ通れる細い林道の為、おすすめ出来ません。(鈴鹿峠を越えた方が圧倒的に楽で早いです。)
新名神 鈴鹿PAスマートICから甲賀土山ICで降りると鈴鹿峠より早く移動できます。(普通車で730円必要となりますが。)
名阪国道 上柘植ICで降り、県道4号線を北上する方法で鈴鹿峠を迂回することができます。