ー日産フェアレディZ RZ34ー
GT-Rが販売を終了した今、日産のラインナップに存在する唯一の2ドアクーペの純ガソリンスポーツ。
昨今、電動化電動化と言われている現在には貴重な存在です。
そんな貴重なフェアレディZを購入したいと思いつつも、2ドアという実用性が低いクルマなので、購入を悩まれている方もいるかと思います。
なので今回は、もし私が日産ディーラーの販売員なら、フェアレディZ RZ34をどのようにして売り込むのかを紹介します。
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デザイン
批判の多いRZ34のフロントデザインですが、写真で見ると、その良さが半減している気がします。実物の、特に走っている姿は非常にカッコよく、所有欲を掻き立てます。
街中でもスーパーカーとは違ったオーラを放ち、良くも悪くも目立ちます。特にちびっ子に指を刺されることが多く、子供達にとっては憧のクルマのオーナーになることができます。

リアはZ32を彷彿とさせるデザインが特徴的で、追いつけなくても潔さを与えてくれます。
Z34由来のサイドのデザインは曲線が美しいクーペであることを印象付けます。
コチラは2022年モデルと2024年モデルにラインナップされたカタログカラーであるセイランブルー・スーパーブラックのツートンカラーで、かつての240Zを彷彿とさせる、鮮やかで美しいカラーです。

内装はZ34から踏襲したデザインで、大きいナビやスマホ置き場など「今」の時代にアップグレードされています。
エアコン操作はダイヤル式で運転中でも操作しやすく、他にも物理ボタンが多く残されています。
スピードメーターはレーシングドライバーの松田次生選手が監修したカッコ良さと視認性を両立したデザインとなっています。
フェアレディZ伝統の3連メーターには左から「電圧」「タービン回転計」「ブースト計」が装着されています。
ベースグレード、バージョンSにはファブリック、バージョンT、STには本革シートが採用されており、長時間の運転でも疲れにくいGTカー(グランドツーリング)の要素も見られます。

エンジン・性能
フェアレディZ RZ34に搭載されるエンジンはVR30DDTTの3ℓV型6気筒DOHCのツインターボエンジンです。
最大出力は405ps、最大トルクは48.4kgf・mで、0-100km/hは約4.3秒、最高速度は約285km/hというスペックを誇ります。
10万円程度でECUチューンによるブーストアップを行えば、簡単に500馬力程度まではアップすることが可能です。

価格
フェアレディZ RZ34はなんといてもコストパフォーマンスに優れる、いわゆる「お値打ち」なクルマです。
軽自動車が250万円、コンパクトカーが300万円以上、ミニバンやミドルクラスのSUVで450万円以上する今、550万円で新車のV6ターボエンジンを搭載した400馬力のスポーツカーを購入できるのは奇跡としか言いようがありません。
同等スペックの欧州車だと911が1850万円、Z4が984万円、など、圧倒的に安価です。
その他
RZ34が純ガソリンエンジンを搭載した最後のフェアレディZと言われています。純ガソリンエンジンを搭載したスポーツカーが減り行く中で貴重な存在になっています。
さらにフェアレディZ RZ34はマニュアルトランスミッションが選択できます!純ガソリンエンジンを搭載したスポーツカーでさえ少ない今、400馬力V6ターボエンジンにマニュアルトランスミッションという絶滅危惧種的組み合わせが存在します。もちろん、速く走るには9ATの方が有利ですが感情的なドライブをするのであれば、マニュアルトランスミッションは有意義な存在です。

購入を悩まれている方は、ぜひ、お近くの日産ディーラーまで足を運んでみてはいかがでしょうか。

