私は先日、日産グローバル本社ギャラリーにて日産オーラnismoチューンドe-POWER 4WDに試乗しました。
日産オーラnismoチューンドe-POWER 4WDがどのようなクルマなのか私の感想と共に紹介します。
日産オーラnismoチューンドe-POWER 4WDとは
日産オーラnismoとは、日産自動車が2021年に発売したプレミアムコンパクトカー「ノート オーラ」をベースにnismo仕様にチューニングしたスポーツモデルです。エンジンは駆動ではなく発電専用で、モーターだけで走る「電動ドライブ」モデルです。
nismo版では、標準のオーラよりもレスポンスが強化されています。
nismo専用チューニングポイントは以下の通りです。
- 走行モード
- NISMO専用の「NISMOモード」「ECOモード」「NORMALモード」を設定。
- 「NISMOモード」ではアクセルレスポンスやモーター制御が鋭くなり、スポーティな走りを実現。
- シャシー
- 専用サスペンション(スプリング・ダンパー)採用
- ボディ剛性の強化
- タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ4(205/50R17)を標準装着
- エクステリア
- 専用のNISMOエアロ(フロント・サイド・リア)
- レッドアクセント(通称「NISMOライン」)
- 専用17インチアルミホイール
- リアスポイラー&専用バンパー
- NISMOバッジ
- インテリア
- NISMO専用スポーツシート(アルカンターラ調)
- 専用メーターグラフィック
- ステアリングやシフト周りにレッドステッチ
- アルミペダル
日産オーラNISMOは、「電動×スポーツ=次世代のNISMO」をテーマに開発されており、
静かで滑らかな電動ドライブに、モータースポーツ由来のハンドリングとデザインを融合させたモデルです。
ベースのオーラが上質志向なのに対し、NISMOはよりドライバーズカー的な性格を持ちます。
一般道でもキビキビと走り、峠でも安定したコーナリング性能を発揮します。
2024年に今回試乗した4WDとなるオーラnismoチューンドe-POWER 4WDが発売されました。名前の通り、前後2モーター搭載の4WD仕様になっており、まさしく最強のオーラです。
以下が日産オーラnismoチューンドe-POWER 4WDのスペックです。
販売時期 | 2024年〜 |
形式 | 6AA -FSNE13 |
エンジン | HR12DE |
エンジン形状 | 直列3気筒DOHC |
過給機 | なし |
排気量 | 1198cc |
エンジン最大出力 | 82ps@6000rpm |
エンジン最大トルク | 10/5kgf・m@4800rpm |
モーター | フロント:ME47 リア:MM48 |
モーター最大出力 | フロント:136ps@3183〜8500rpm リア:82ps@3820〜10024rpm |
モーター最大トルク | フロント:30.6kgf・m@0〜3183rpm リア:15.3kgf・m@0〜3820rpm |
最高速度 | 150km/h |
使用燃料 | 無鉛レギュラー |
燃料タンク | 36ℓ |
駆動方式 | 4WD |
タイヤサイズ | 205/50R17 |
ハンドル位置 | 右 |
乗車定員 | 5名 |
全長×全幅×全高 | 4120mm×1735mm×1505mm |
車両重量 | 1390kg |
最小回転半径 | 5.2m |
価格 | 353万1000円〜 |
外観
nismo専用のステルスグレーにスーパーブラックのツートーン。nismo専用エアロとレッドのラインがスポーティです。専用デカールもスポーティさにバフをかけています。
近くでよく見ると飛び石傷が多く付いており、白く禿げていました。

流行りの一直線テールランプを取り入れたイマドキながらも速そうに見えるリアです。
メルセデスA35と張り合えそうな雰囲気を感じます。

細い多スポークに4枚のピザが乗ったように見える17インチの4穴ホイール。
タイヤはパイロットスポーツ4Sを装着。タイヤサイズは205/50R17
ブレーキが小さく、やや貧相に見えます。

内装
現代的ながらも非常にスポーティな内装です。エアコンは物理ボタンで使い勝手にも考慮されています。
ステアリングが改造車スポーツカーの雰囲気があります。
メーターの左側はタコメーターではなく、アクセル開度になります。
セミバケットシートがいい感じです。

赤いシートベルトやシートのレッドラインが非常にスポーティです。
広さはよくあるコンパクトカー同等です。

運転してみて
シートはセミバケでやや硬くも高いホールド性があります。
視界はよくあるコンパクトカーですが、3ナンバーであることは特に気になりません。5ナンバー感覚で乗れます。
加速はリニアで4WDにより、トルクフルで3ℓエンジン並のパワー感があります。
エコモード、ノーマルモード、ニスモモードでそれぞれスロットル開度とワンペダル減速が違います。ノーマルは減速なしです。ニスモモードが一番弱いです。エコモードでも弱めです。
静粛性は高いですが、ロードノイズははっきりと入ってきます。
サスペンションは国産車ではかなり硬めですが、跳ねたり、嫌な硬さではありません。街乗りがギリギリ快適なラインです。
コーナリングはモーターのトルク配分がFRよりと硬めのサスペンションでややオーバーステアになります。
ブレーキは回生特有の踏み心地で、効きはじめが弱いです。

日産オーラnismoはスポーティな電動コンパクトカーです。