私は、2025年のこの春を成瀬に捧げようと思いました。
成瀬とは、宮島未奈氏による小説『成瀬は天下を取りにいく』およびその続編『成瀬は信じた道をいく』の主人公である成瀬あかりのことで、滋賀県大津市を舞台にした物語の中心人物です。成瀬は他人の目を気にせず、思いついたことを即行動に移す大胆さと、どんなことでもこなしてしまう器用さを持ち合わせています。
この作品は、成瀬が閉店を控えた西武大津店に毎日通い、ローカル番組の中継に映ることを目指すエピソードなど、成瀬のユニークな挑戦を描いた短編集です。続編では、成瀬の大学進学後のエピソードが描かれ、成瀬と関わる人々の人生にも焦点が当てられています。新たなキャラクターとの出会いや、成瀬の成長が描かれ、読者にさらなる感動を提供しています 。
作品の舞台である滋賀県大津市では、成瀬の影響で「聖地巡礼」を行うファンも増加し、地元の観光にも寄与しています。

という訳で、私は滋賀県大津市に向かい、まちのコインというアプリを利用して「成瀬が歩いた道をいくスタンプラリー」に参加してきました。
1、JR膳所駅
膳所(ぜぜ)は関西屈指の難読地名として有名らしいです。
京都駅まで約11分!新快速が停車しませんが、京阪電車という選択肢もあるので便利かと思います。
成瀬の家の最寄駅で、作中では膳所駅から電車に乗ったり、見送るために訪れたりする描写があります。

2、よりみちぱん
「大津ときめき紀行」で成瀬の幼馴染である島崎が塩パンをおすすめしている描写があります。
実際に塩パンを買って食べてみましたが、中で生地が巻いてあり、とても美味しかったです。(リピ確です!)

3、馬場公園
作中によく出てくる重要な公園です。
M-1グランプリ出場後、コンビニで買ったアイスを食べるために寄った場所。
漫才の練習中に吉嶺マサルからときめき夏祭りの総合司会にスカウトされた場所。
島崎が泣いている北川みらいから話を聞くために「とりあえず公園でも行こうか」と誘った場所。

4、フレンドマート大津テラス店
2017年までは大津パルコだった商業施設。2018年にOh!me大津テラスとしてオープンし、地元民が普段使いする店としては便利だと思います。

1階のスーパーマーケットのテナントとして入るフレンドマート大津テラス店は作中ではフレンドマート打出浜店として登場し、京大生となった成瀬のバイト先です。呉間言実氏がお客様の声を書く場所です。
フレンドマートの制服を借りて写真撮影ができるので、実際に借りて撮影してみました。その写真は非公開とさせてもらいますが、LINEのアイコンにでもしようかなと思っています。

5、シエリアシティ大津におの浜
元々は西武百貨店大津店があった場所に建つマンションで、作中ではレイクフロント大津におの浜メモリアルプレミアレジデンスという長い名称で、住民でなけれ正確に名前をいうことが難しそうです。
成瀬と父(慶彦)がモデルルームに見学に行き、呉間夫妻が一室を購入し住んでいるマンションです。
スタンプラリーのQRコードはマンションの裏側にある道路を渡った先の掲示板にありました。

6、びっくりドンキー大津店
ときめき夏祭りの打ち合わせの後に成瀬と島崎が寄ったびっくりドンキー。
成瀬はチーズバーグディッシュとミニソフト、島崎がハワイアンロコモコと桃のパフェを注文。
成瀬の住むマンションは「びっくりドンキーの向こうに見えるマンションだ」と公言していたので、後ろに見えるマンションのいづれかだと思います。

7、びわ湖大津プリンスホテル
吉嶺マサルや稲枝敬太など1977年度生まれで、1990年3月に馬場小学校(現ときめき小学校)を卒業した人が集まる同窓会の会場となったホテル。
2020年7月に開催予定だったが、コロナで延期となったらしいです。

エントランスから中に入り、右手のライトが光っている柱にスタンプラリーのQRコードがありました。

8、湖の駅 浜大津 フードコート おいしや
成瀬と西浦がミシガンに乗った後に行ったお食事処。

私も成瀬と西浦が作中で食べていた近江牛コロッケ定食を注文。
滋賀県産キヌキカリが食べ放題でしたが、私は1杯で満腹になりました。(お米が5kg5000円と高級品となったのでありがたい存在ですが)

9、大津港
成瀬と西浦と中橋がミシガンに乗るために待ち合わせた場所。
もう10年以上前かな?私が成瀬と同じ年齢ぐらいだった時にミシガンに乗ったことがあります。今回は時間の都合上、見送りとなりました。

10、近江神宮
かるたの聖地として有名です。

全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会のメイン会場である近江勧学館。

11、奎文堂
成瀬が通う滋賀県屈指の進学校である膳所高校の近くにある書店。

12、ハンバーグステーキ松喜屋
成瀬と同じ2025年度のびわ湖大津観光大使に選ばれた篠原かれんが、観光大使に選ばれたためのお祝いをするために身内で集まったとされる近江牛のお店です。(作中の描写からは向かいにある「近江牛専門店 れすとらん松喜屋 本店」に行ったと思われますが)
メニューの価格を見てびっくり。高級過ぎて、私には高嶺の花でした。(でも行ってみたい)

という訳で、成瀬が歩いた道をいくスタンプラリーを全て達成しました!!フレンドマート大津テラス店のサービスカウンターでアプリを提示し、専用のQRコードを読み取ると画像と同じイラストのステッカーが貰えました。

その後、私は比叡山ドライブウェイへと向かいました。
比叡山ドライブウェイは課金道路で、先へ進むにつれて課金、課金、課金となります。(なので、どこまで行くかを事前に調べておいた方が良さそうです。)

延暦寺の入り口です。ここに来るまでに1700円の費用がかかっていますが、入場するのに追加で課金が必要ということで、そのまま引き返してきました。(私個人的に仏閣には興味がありません。)

比叡山ドライブウェイ山頂駐車場です。
かなり広々としています。繁忙期でも満車になることはなさそうです。

ガーデンミュージアム比叡の入り口です。
ここでも追加の課金を誘ってきます。

課金して入場しました。
イラストと景色のコラボレーションが良きです。

美しい庭が広がっています。

展望台です。近くで見ると、なかなか年季が入っています。

バリアフリーを無視した階段を登っていくと展望回廊があります。
この望遠鏡ももちろん課金制。
この日は風が強かったのですが、ガタガタと強風がガラスに当たり、建物自体が揺れているような気がしていました(汗)

先ほどまでスタンプラリーを満喫していた成瀬の住む大津市が見えます。
大津っていい街なだと思いながら、琵琶湖の存在感には改めて驚かされます。
この時点で、重要なことを思い出します。(真野の入江に行くのを忘れていた!)

京都盆地方面です。春霞というのでしょうか?霞んで綺麗に見えませんでした。わずかに京都タワーが確認できる程度でした。(昔の人はこの比叡山から平安京の様子を眺めていたのでしょうか?)

比叡山ドライブウェイを降り、向かった先は霞んで見えなかった京都の河原町です。
大津市とは打って変わって人人人・・・(特に外国人)
私的には人が少ない大津市の方が快適でした。

いつも通りSOU・SOUでウィンドウショッピング。

京都高島屋にあるグリルキャピタル東洋亭で夕食を食べてから帰宅しました。
