小説『Zの蒼、夜を駆ける』を書いてみて。(解説付き)

雑記・近況ブログ

私は、人生で初めて小説を書きました。そのタイトルは、『Zの蒼、夜を駆ける』です。

そもそも、なぜ私は小説を書こうと思ったのか。私は最近、小説を読み漁っていて森見登美彦作品や成瀬シリーズや儚い羊たちの祝宴などなど。

小説は面白く、学びがあり、今更ながら本を読むことの大切さを自覚しました。(小学生の頃の自分に教えてあげたい。)

私も一応、記事やブログなど文章を書いているので、小説も書けるのでは?と、ふと思い書き始めることにしました。

どんな内容にしようかな…。身近で私の得意ジャンルであるクルマを扱ったストーリーが書きやすいと思い、いざ書き始めようとしてもど素人の私には無理でした。そこで、文明の利器を頼ることになりました。

その利器とは生成AIです。私のイメージを伝えるだけで、本格的な小説を執筆してくれます。あまりにも完成度が高く驚きました。

とはいえ、生成AIは未だ未熟なもので、私のイメージ通りとはいかず、多くの手直しが必要でした。けれどもゼロベースよりは、圧倒的に楽で、ほんの少しの睡眠時間を削るだけで小説が執筆できたのかなと感じました。

さて、ここからは、『Zの蒼、夜を駆ける』の解説です。以降はネタバレを含むので、まだ読んでないよという方は、是非読んで頂きたいです。

小説『Zの蒼、夜を駆ける』第1話「青い流星」
名古屋・覚王山の静かな夜、フェアレディZを駆る蒼井エミリは街を離れ峠道へ。闇の中、赤いシビックタイプRと一瞬だけ交錯し、走りだけで通じ合う。孤独と自由を抱えて走る、彼女の“本当の時間”の始まりの物語。

まず小説のタイトルである『Zの蒼、夜を駆ける』はAIに考えて貰いました。短いタイトルに句読点が入るのが変な感じもしますが、それもまたご一興。青いフェアレディZが夜に走る、そのままのネーミングです。

第一話は、蒼井エミリ視点で鈴鹿スカイラインで赤いシビックとバトルするストーリーです。

主人公の蒼井エミリの名前の由来として、蒼井はフェアレディZが青いからで、エミリは登場人物の名前を「エミリ」と「ヨーゾー」にしたかった訳ですが、その理由は後ほど紹介します。

蒼井エミリは、知的でクールな印象にしたいので、「覚王山の築浅のデザイナーズマンションで一人暮らしをしている。」という設定にしました。洗練された街といえば私の中では覚王山以外思いつきませんでした。

蒼井エミリは私とは全くの別人格ですが、私が描いているので、似ている部分もあります。

第一話の流れとして、蒼井エミリの紹介をしつつ、覚王山から名古屋高速や東名阪道を経由し鈴鹿スカイラインに向かいます。鈴鹿スカイラインで、赤いシビックタイプR(FL5)とバトルして、山頂の駐車場でのワンシーン、第二話へのエピローグという構図となっています。

そもそも、なぜ名古屋や鈴鹿スカイラインを舞台にしたのか?北海道や沖縄在住の方など、多くの方に読んで頂くにはニッチすぎる舞台かと思いますが、私の行ったことがない関東の峠より、よく行く熟知したエリアなのでイメージしやすく書きやすいので選びました。

また関東を舞台とした漫画やアニメなどは多くあると思いますが、名古屋や鈴鹿スカイラインを舞台とした物語は、ないので作ってみてもいいかなと思いました。

第二話は、倉田洋三視点で鈴鹿スカイラインで青いフェアレディZとバトルするストーリーです。第二話は第一話と同じ時間軸で描いています。

小説『Zの蒼、夜を駆ける』第2話「赤い夜気」
弥富の倉庫で夜勤を終えた倉田洋三が、愛車シビックで名四を抜け鈴鹿スカイラインへ。峠で出会ったフェアレディZの走りに魅せられ、一瞬の追走で置き去りにされるも、再戦を誓う物語。

実は倉田洋三は、私が高校1年生の時に同じクラスだった倉田君がモデルになっています。下の名前は違いますが、彼は実際にサッカー部で学級委員長を務めました。(今どこで何をしているかは知りませんが)

下の名前をヨーゾーにした理由は後ほど紹介しますが、漢字は「庸三」「洋三」「陽三」の候補が上がりました。なんとなく洋三にしましたが、赤いシビックオーナーなので陽三でもよかったなと今更ながら思いました。

蒼井エミリのイラストがあるのに倉田洋三のイラストはないの?と思われたかと思いますが、”あえて”イラストは作りませんでした。倉田洋三の容姿は読み手の皆様のご想像にお任せします。(ご自身に当てはめて頂いても良いですよ)

居住地は愛知県名古屋市中川区富永。私が運転免許を持たない高校生の頃、イオンモール名古屋茶屋まで電車で行った際に富永を歩いたことを思い出して、この地にしました。港区稲永や弥富市や鈴鹿市も候補には上がっていましたが、蒼井エミリの家から離れすぎない方が良いかなという理由もあります。

愛車はホンダ シビックタイプR(FL5)。以前、私が赤いFL5のタイプRを試乗して、すごく良かったのと、RZ34と釣り合うかと思い選びました。

ニュルFF最速!新型ホンダ シビックタイプR(FL5型)試乗記
私は先日、2022年9月2日に発売された7代目となる新型ホンダ シビックタイプRに試乗してきました。ホンダ シビックタイプRがとのようなクルマなのか私の感想と共に紹介していきます。

勤務地は弥富市内にある倉庫。あの辺りは倉庫が多くありますね。港湾関係も候補に上がりましたが、私の仕事柄、倉庫に訪れることがあり、リアルな描写ができるので物流倉庫にしました。

第二話は倉庫で勤務を終えた倉田洋三がシビックに乗り、一般道で鈴鹿スカイラインへ向かい、鈴鹿スカイラインで青いフェアレディZに出会うストーリーとなっています。

正直なところ、鈴鹿スカイラインは狭いので、バトルできるような場所ではありません。そして、RZ34よりFL5の方が峠では圧倒的に速いと思います。この辺りはフィクションとして捉えて頂きたいです。

第三話は倉田洋三視点で、青いフェアレディZと再会するストーリーです。

小説『Zの蒼、夜を駆ける』第3話「蒼きZとの再会」
夜の伊勢湾岸道で再び出会ったZの女性。名前も知らぬまま、湾岸長島PAで缶コーヒーを交わし、走りでしか語れない想いを確かめ合う物語。赤と青はまた必ず交わる。

友達と峠を走った帰りにたまたま通った伊勢湾岸道で青いフェアレディZと再会し、湾岸長島パーキングで会話を交わします。

私としては峠もですが、伊勢湾岸道での描写も入れたかったので、再会を果たす場所に選びました。

名古屋近郊でクルマが集まる場所といえば湾岸長島パーキングです。空が人工的に明るく、ライトアップされた遊園地が佇む独特な雰囲気がよく、私もたびたび出没します。

蒼井エミリが選んだタリーズのブラックは、私がいつも飲む缶コーヒーです。タリーズが缶コーヒーで一番おいしいと思っています。(異論は認める!)

第四話は倉田洋三視点で蒼井エミリとドライブに行くストーリーです。

小説『Zの蒼、夜を駆ける』第4話「ドキドキデート!?」
赤いシビックの倉田洋三は、憧れのZ乗りの彼女と知多半島をドライブデート!?へ。海沿いの道、チッタナポリでの撮影、海鮮丼と買い物を通じて、走りだけではない距離が少しずつ縮まっていく。

展開が急すぎる気もしましたが、ダラダラしたくもありませんでした。倉田洋三の後輩の畔柳のキャラクターが秀逸だと我ながら感心しました。(畔柳の名前は高校の数学の教師から拝借しました。)

ドライブの行き先は知多半島にしました。理由は今までと同じように私がよく行くので細かな描写が書きやすいからです。ヤマダ電機やぺったん体験の看板など、描写のリアルさに注目して頂きたいです。ほとんど、私が知多半島に行く際のドライブコースが物語に登場します。唯一、海鮮丼を食べた場所は架空のお店です。

第五話は蒼井エミリ視点で黒いポルシェと対決するストーリーです。

小説『Zの蒼、夜を駆ける』第5話「伝説のブラックバード」
蒼井エミリが友達と犬山城巡りの帰路、名古屋高速11号小牧線で“都市伝説”とされる930型ブラックバードに遭遇しバトルする

久しぶりの蒼井エミリ視点で、私個人的に一番お気に入りの話です。いつもと違う蒼井エミリを描きたかったので、ジャスドで買ったゆるふわ系ワンピースを着て行くことに。最初は星ヶ丘三越のオンワードで購入したワンピースにしていましたが、いつも通りの蒼井エミリな気がしたので、変更しました。

名古屋高速11号小牧線には速い黒いポルシェが出るという噂を聞いたことがあった気がしたので、小説に組み込みました。11号小牧線を走る口実として、蒼井エミリをどこへ行かせようか?以前、動画で見た犬山城城下町巡りを思いだし、決めました。だが、私は犬山城下町へ行ったことがないので、無難な描写に留めておきました。(涼しくなったら犬山城下町を訪れてみようと思います。)

私の中で、速いポルシェといえば930ターボ一択でした。RWB仕様にするか悩みましたが、普通の仕様にしました。伝説に勝つ訳には行かないので、蒼井エミリの負け描写を書きました。テスラモデルSプラッドなら勝てそうな気もしますが、そこはノータッチでお願いします。

金城ふ頭で、ポルシェに負けたことを悔しがる描写を入れました。小説に使われているイラストも全て生成AIに作ってもらいましたが、この蒼井エミリはイメージ通りに描けているなと感心しました。

第六話は倉田洋三視点で蒼井エミリと鈴鹿峠でバトルするストーリーです。

小説『Zの蒼、夜を駆ける』第6話「同名異地、鈴鹿での再戦」
新品タイヤで武装した洋三は蒼井エミリに誘われ、深夜の鈴鹿峠で再戦へ挑む。国道1号線のバトル後、隣で笑う彼女の横顔が、夜明け前の胸を熱くする。

倉田洋三がタイヤを購入する描写から始まります。選んだタイヤはミシュランパイロットスポーツ4Sと以前、私が購入して良かったと思ったタイヤです。

MICHELIN PILOT SPORT 4Sレビュー
MICHELINのPILOT SPORT 4Sの紹介とレビューです。

タイヤが高価なので、倉田洋三が貧乏であることを強調させるためにキンブルに寄る描写も入れておきました。キンブルとは愛知県に4店舗ある激安リサイクルショップです。タイヤを購入した場所は富永の自宅から離れた江南市にあるショップです。テレコムナンバーワンのテレビcmの描写を入れたいが為に江南市にしました。(笑)

なぜかクセになるこのcm

その後、蒼井エミリから一緒に走らないかと誘われ向かった先が道の駅関宿です。毎回同じ場所では飽きるので、今回は国道1号線の鈴鹿峠を舞台にしてみました。鈴鹿スカイラインより広くてカーブが緩やかなので、バトルするには向いています。(実際にはしてはいけませんが)

新品のパイロットスポーツ4Sという武器を持った倉田洋三に軍配をあげました。その後は田村神社の横のグラウンド脇の駐車場でのワンシーンを入れ、鈴鹿スカイラインへ向かうところで話が終わります。鈴鹿スカイラインでの二人の様子はご想像にお任せします。

最終話は蒼井エミリ視点→倉田洋三視点→蒼井エミリ視点で二人の別れのストーリーです。

小説『Zの蒼、夜を駆ける』最終話「交差して別れた糸」
蒼井エミリから覚王山のある自宅に招待された倉田洋三。中に入ると部屋はドンガラだった・・・

まずは蒼井エミリ視点で蒼井エミリの日常を紹介しつつも異変を出していきます。自宅に招待する異例の事態で倉田洋三視点へとスライドさせます。

ドンガラというクルマ好き表現を散りばめています。

ここで、蒼井エミリが韓国に引っ越すという衝撃の事実を知ることになります。

この小説を書き始めた当初から蒼井エミリが海外に引っ越して物語を終える描写を決めていました。なぜなら、登場人物の名前を「エミリ」と「ヨーゾー」にしたからです。映画「長州ファイブ」で、山尾庸三の密航先であるイギリス グラスゴーの造船所で聾唖者のエミリーと出会うも、突然エミリーが引っ越していなくなるシーンがあります。それに倣った形でストーリーを締めたかった訳です。(なので登場人物はエミリとヨーゾーという名前にしました。)

韓国にした理由は博多港からクルマを持ち込めるからです。(90日が上限みたいですが)

蒼井エミリの引っ越しを知り、不調になる倉田洋三。リフトで荷崩しをして、ホイストクレーンのカチューシャが響き渡る。私の中でホイストクレーンといえば、このタイプのカチューシャが流れるイメージがあります。その後の我ながら秀逸と讃える畔柳の一言が炸裂します。恋愛系物語は苦手なので、描きませんでしたが。

最後はフェアレディZとシビックが一緒に走るべきかと思い、蒼井エミリが博多港へ向かう途中の草津まで一緒に走る描写を入れました。新名神も私がよく走る場所ですが、特段に何かある訳でもなく、名古屋から福岡へ行く際に通るという理由だけで選ばれた場所です。

草津ジャンクションで二手に分かれるシーンが一番の感動?ポイントです。

その後、倉田洋三はパーキングに入り、知多半島で蒼井エミリと海鮮丼を食べていた際にたまたま聴いていた大塚愛の「girly」という曲を聴きます。少し前に私は軽トラを売りにアップルに行きましたが、そのアップルの店内で大塚愛のgirlyが流れていて懐かしさを感じたので、描写に入れてみました。

フェアレディZと別れた後の倉田洋三には少し哀愁を感じます。

最後に韓国に到着した蒼井エミリ視点で未来に向かって走る描写を入れました。

生成AIの力を借りたとはいえ、小説を書くのは大変だなと思いました。ただ、自分の好きな場所で好きなように展開できる面白さがあります。二作目も作ろうかなと思いましたが、アクセスがあまり良くないので、これにて小説家活動は終わりとします。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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